その中でも多くの方が見落としがちですが、安全と快適さのために絶対に欠かせないのが「キャンプグローブ」です。
よくある軍手一つあれば、どんな状況でも十分だと考えがちですが、実際のキャンプ環境はそうではありません。
熱い調理器具を運んだり、鋭い枝を片付けたりと、様々な状況で私たちの手を守ってくれる、頼もしいグローブが必要です。
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ポイント キャンプグローブは一種類だけではありません。 |

今回のガイドでは、どんな状況でどのキャンプグローブを使うべきか、そして良いグローブを選ぶコツは何かを詳しくご案内します。
この記事を最後まで読めば、ご自身のキャンプスタイルにぴったりのグローブを選べるようになるはずです。
状況別キャンプグローブ、何を使えばいいの?
キャンプでの活動は、大きく三つの状況に分けられます。
それぞれの状況に合ったグローブの種類と選び方のコツを見ていきましょう。
1. テント設営とギアの整理:作業用グローブ
テントを設営してペグを打ったり、ギアを運んだり薪を割ったりと、キャンプの始まりと終わりはほとんどが手作業です。
この時、荒れた地面や鋭利な部分から手を保護し、滑りを防ぐために作業用グローブ(ワークグローブ)が不可欠です。
主に耐久性の高い合成皮革や、グリップ力の高い素材でコーティングされた製品が適しています。

- グリップ感:物を掴んだ時に滑らないかを確認します。
- 耐久性:簡単に摩耗したり破れたりしない、丈夫な素材かを見ます。
- フィット感:大きすぎたり小さすぎたりせず、自分の手にしっかり合うかを確認します。
2. 焚き火台と熱い調理器具:耐熱グローブ
キャンプの醍醐味であるバーベキューや焚き火を楽しむ際、最も重要なのが「安全」です。
熱くなった焚き火台や鍋、ケトルなどを触る際には、必ず耐熱グローブを着用し、火傷を防がなければなりません。
主に厚手の牛革やアラミドといった特殊素材で作られており、手首の上まで覆うロングタイプが安全です。

購入のポイント:製品説明に記載されている耐熱温度を必ず確認しましょう。
単に熱を遮る「遮熱」機能だけか、直接火に触れても燃えにくい「耐火」機能まであるかを確認すると、さらに安心です。
3. 寒い天気と冬キャンプ:防寒グローブ
肌寒い秋や冬のキャンプでは、指先が冷えて活動がしづらくなることがよくあります。
そんな時には、体温を維持してくれる防寒グローブが必須です。
単に厚いだけのグローブより、内側は起毛やダウン素材で保温性を高め、外側は防水・防風機能がある製品を選ぶのがおすすめです。

| チェック機能 | 選び方のコツ |
|---|---|
| 保温性 | 起毛、フリース、ダウンなどの保温素材を確認します。 |
| 防水・防風 | 雪や雨、風を防ぐ機能性素材かを確認します。 |
| 操作性 | スマホ対応か、指が動かしやすいかなどをチェックします。 |
自分にぴったりのキャンプグローブで安全に
これで、どんな状況でどのグローブが必要か、はっきりとご理解いただけたかと思います。
キャンプグローブはおしゃれアイテムではなく、様々な危険から私たちの手を守る最も基本的な安全装備です。
作業用、耐熱用、防寒用の3つを基本に揃え、ご自身のキャンプスタイルや季節に応じて使い分けることをお勧めします。
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最後のアドバイス 最初からすべてを揃えるのが負担なら、安全に直結する耐熱グローブを最優先で準備しましょう。 |

こだわって選んだ一つのグローブが、キャンプの満足度を大きく向上させてくれます。
ご自身のキャンプスタイルに合った良いグローブを選び、いつでも安全で楽しいキャンプを満喫してください。